インドのスマホ市場についてざっと整理しました。
統計
インドのスマホ保持者数はすでに日本を大幅に超え、中国に次ぎ世界2位。
一方普及率で見るとまだ17%程度と言われており、今後さらに巨大な市場になっていくことは確実です。

シェア(出荷台数)
2015年4Qのメーカー別出荷台数シェアは以下の通り。

2014年に一度MicroMaxがサムスンを抜いて1位になったが、最近はサムスン首位の状況が続いている。
MicroMaxは2位と他のローカルプレーヤーより頭一つ出ているものの昨年比12%減と苦戦しており、200ドル以下の低価格帯で複数のローカル企業が台頭しパイを分けあっている状況にあることが伺える。今後シェアは繰り返し入れ替わっていく可能性がある。
3位となったLenovoは、出荷台数が昨年比約3倍と大躍進。実店舗への注力も功を奏したようである。
ちなみに、Appleのシェアなんと5%程度のみ。
MicroMaxは2位と他のローカルプレーヤーより頭一つ出ているものの昨年比12%減と苦戦しており、200ドル以下の低価格帯で複数のローカル企業が台頭しパイを分けあっている状況にあることが伺える。今後シェアは繰り返し入れ替わっていく可能性がある。
3位となったLenovoは、出荷台数が昨年比約3倍と大躍進。実店舗への注力も功を奏したようである。
ちなみに、Appleのシェアなんと5%程度のみ。
ローカルメーカーの特徴
ここ数年でシェアを伸ばしてきたローカルメーカーは、安いだけではなくインド独自のニーズに応える製品を出してきたことが強みと言われている。
たとえば、以下の様な特徴が挙げられる。
・持ちの良いバッテリー
→Micromaxは30日間持つバッテリーを搭載する製品を出している。
フィーチャーフォン時代にも予備バッテリーをつけるなどの工夫をする
メーカーは見られたが、スマホ時代においても同様のソリューションが
支持されている事が分かる。
・デュアルSIMカード
→インドなどの新興国では、ネットワークの使い分け等の理由から
フューチャーフォン時代からSIMカードを2枚入れられる機種が一般的。
その思想をスマホでも実現したことが支持されている。
たとえば、以下の様な特徴が挙げられる。
・持ちの良いバッテリー
→Micromaxは30日間持つバッテリーを搭載する製品を出している。
フィーチャーフォン時代にも予備バッテリーをつけるなどの工夫をする
メーカーは見られたが、スマホ時代においても同様のソリューションが
支持されている事が分かる。
・デュアルSIMカード
→インドなどの新興国では、ネットワークの使い分け等の理由から
フューチャーフォン時代からSIMカードを2枚入れられる機種が一般的。
その思想をスマホでも実現したことが支持されている。
上記のような機能を差別点としてシェアを上げてきた一方、これらはあくまで企画勝負であり独自技術を有しているわけではない(製造は中国の会社に丸投げしていることが多い)。すわなち地場メーカーへの参入障壁は低く、同じような機能を持つ同じような価格帯の製品を売る事業者が短期間に大きく増えたとみられる。
主なローカルメーカーの紹介
▼Micromax (http://www.micromaxinfo.com/)

設立:1991年
調達:USD43M(2010/09)、USD45M(2010/01)
主な投資家:インド地場VC、Sequoia Capital
本社:グルガーオン
Revenue:USD2.1B (2015)
Net income:USD100MM (2014)
意外と老舗。沿革詳細は不明だが、過去のサイト情報より以前はSE企業として機能し、
2000年代後半から通信機器メーカーへと生まれ変わっていることが伺える。
現在は、PCやタブレット、テレビなどの製造も行っている。
【スマホの価格レンジ】Rs.1600 (約2,900円)〜Rs.20,000 (約36,000円)
調達:USD43M(2010/09)、USD45M(2010/01)
主な投資家:インド地場VC、Sequoia Capital
本社:グルガーオン
Revenue:USD2.1B (2015)
Net income:USD100MM (2014)
意外と老舗。沿革詳細は不明だが、過去のサイト情報より以前はSE企業として機能し、
2000年代後半から通信機器メーカーへと生まれ変わっていることが伺える。
現在は、PCやタブレット、テレビなどの製造も行っている。
【スマホの価格レンジ】Rs.1600 (約2,900円)〜Rs.20,000 (約36,000円)
▼Intex (http://www.intexmobile.in/)

設立:1996年
調達:情報なし
主な投資家:情報なし
本社:ニューデリー
Revenue:USD600MM (2015)
Net income:情報なし
こちらは当初からハードウェア企業。PC, 家電, PC周辺機器, 携帯電話など
幅広い商品展開をしていた。現在もスマートフォンのみならず、
テレビやウェアラブル端末なども手がけている。
【スマホの価格レンジ】Rs.1600 (約2,900円)〜Rs.20,000 (約36,000円)
調達:情報なし
主な投資家:情報なし
本社:ニューデリー
Revenue:USD600MM (2015)
Net income:情報なし
こちらは当初からハードウェア企業。PC, 家電, PC周辺機器, 携帯電話など
幅広い商品展開をしていた。現在もスマートフォンのみならず、
テレビやウェアラブル端末なども手がけている。
【スマホの価格レンジ】Rs.1600 (約2,900円)〜Rs.20,000 (約36,000円)
▼Lava (http://www.lavamobiles.com/)

設立:2009年
調達:情報なし
主な投資家:情報なし
本社:ノイダ
Revenue:USD1B (2015)
Net income:情報なし
スマホが普及し始める一歩手前の時期、フィーチャーフォンの製造より市場参入。
Intelとの提携により、Intel仕様のスマホをインドで初めて販売(2012年)。
【スマホの価格レンジ】Rs.1600 (約2,900円)〜Rs.18,000 (約32,500円)
調達:情報なし
主な投資家:情報なし
本社:ノイダ
Revenue:USD1B (2015)
Net income:情報なし
スマホが普及し始める一歩手前の時期、フィーチャーフォンの製造より市場参入。
Intelとの提携により、Intel仕様のスマホをインドで初めて販売(2012年)。
【スマホの価格レンジ】Rs.1600 (約2,900円)〜Rs.18,000 (約32,500円)
▼Karbonn (http://www.karbonnmobiles.com/)

設立:2009年
調達:情報なし
主な投資家:情報なし
本社:ニューデリー
Revenue:USD1B (2015)
Net income:情報なし
UTL社とJaina社というモバイルデバイス企業2社の合弁で設立された会社。
既にバングラデシュやネパール等の周辺各国、中東やEU諸国にも進出している。
【スマホの価格レンジ】Rs.1600 (約2,900円)〜Rs.14,000 (約25,200円)
調達:情報なし
主な投資家:情報なし
本社:ニューデリー
Revenue:USD1B (2015)
Net income:情報なし
UTL社とJaina社というモバイルデバイス企業2社の合弁で設立された会社。
既にバングラデシュやネパール等の周辺各国、中東やEU諸国にも進出している。
【スマホの価格レンジ】Rs.1600 (約2,900円)〜Rs.14,000 (約25,200円)
2016年の展望
IDCは、2016年は手が届きやすい価格帯の4Gスマホが増えるだろうと予測しています。
(参考)
IDC調査、pew調査、wikipedia、各企業サイト